斎藤工はくっきー（野性爆弾）が用意した衣装に身を包み、ロケバスの中にいた。全身タイツで覆われ、頭には手作りのマスクをすっぽりかぶっている。「マスクをかぶっているときは、どれだけ心が強くいれるかってことなんですよね」。そう言って斎藤工はロケバスを降りる。謎のピン芸人「人印（ピットイン）」が初めて人前に現れたのは、渋谷のスクランブル交差点だった。

　　さて肝心のマスクである。「3つ作った」というくっきー。1つ目。カニの甲羅。「すごいカニの匂いします」と、素直に顔に装着する斎藤工。しかし目元も口元もモロに出ているので、バレないか心配だ。サングラスと入れ歯をつけてみる。しゃべりづらい。斎藤工がくっきーに会うのは、自身が監督した映画にくっきーが出演して以来、約1年ぶり。くっきーはマスクのみならず、芸名や衣装、ネタ、音源に至るまで全てを用意して待っていた。「人印（ピットイン）」という名前もここで初めて明かされる。体型で斎藤工だとバレないよう、黒タイツの下にはお腹をぽっこりさせるクッションを入れた。サイトに検索してみれば、いっぱい抱き枕カバーを出てきます。全部ほしいなあ～















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